きまま日記

日記 考察

『お前にはむいていなから辞めろ』言われた

 

先日、久しぶりに大ボケをかます祖母の家にお邪魔した。以前自殺未遂を図った家族の進路が決まったことを報告するために。(都合で彼と呼ぶことにする)

 

彼と祖母は一年前ほどから個人的なやりとりを行っていて、詳細は十円玉ほどしかわからないが、色々と彼の話を聞いてもらっていたらしい。なんと彼が行おうとしていることは祖母と同じで、髪を切る人になるということ。

 

当然ながら今日それを報告するという名目で一緒に伺ったわけだが、報告した矢先祖母の放った一言があれらしかった。そう、都合が悪くて何か異物が入ったようになる言葉が。

 

またたく間彼はそれを聞いて家から飛び出し、衝動的な行動に走る。高い場所を歩いて気を紛らわした。そしてそこから落下した。

 

なんともまぁ人と話すことは難しい。垂直落下に物事は運ばない。祖母は髪を切る人になったことで人生に苦労していて、孫には『良い大学に行ってお金をたくさん稼ぎなさい』と言っていた意味がその日明らかになった。自分が見た地獄を、そこにおのずから行かんとする身内を止めたいという気持ちは人間らしいと思った。

 

来るたびに憶測で話すことが多い祖母だが、強い愛を感じることが出来た。普段見るようじゃない姿、形なんだ。

 

幸い彼は身体的な問題は特に抱えることなく、祖母も想いの内を話すことで事なきを得た。自分の口からも、『彼はついにやりたいことを見つけたんだ。応援してあげよう。』とだけ伝えた。

 

既に夜だった。帰り際にモスバーガーに立ち寄って、テイクアウトでいろいろ買った。

注文内容が間違っていたことに後々気づいて、彼の注文したものを翌日その商品だけ買いなおそうとおもったが、できない。

 

苦しく卑しくサイドメニューをひとつだけをお持ち帰り。こんなことできない。じゃあどうしたのかと言えば、勧められた昼割セットとお目当ての商品を単品で購入した。

 

接客を気にする癖を辞めたい

 

辞めやれるわけがないんだけど。非常に個人的な話、少しでも邪気を感じてしまうと罪悪感を感じる。

『店員』という立場の人間がお店からお金をもらう。

これを条件にせっせこ働いてはいるものの、その当人が『何かに抱いている不快感』を出し、それを主観的に感じ取ってしまったときに、自分という存在がなさけなく感じてしまうから。それを糧に、もっと魅力的な人間になろう!と言い努力する気前はもちろんあるが、もっと根幹的な部分で苦しくなってしまった。

 

あとちょいたしの要素でほしいのが、『みんなが天職で働けたらいいのに』というサービス、苦しくも先がワイワイ人生。今が楽でも後が苦しいのは嫌だ。

 

誤魔化しがきかなくなってきている

 

数か月前からあんなに飲んでいたコーラを飲む回数が0になった。コカ・コーラ0ではない。本当にすっからかん、もぬけの殻だ。500mlコーラを一日一本飲んでいた学生時代は分からなかったけど、ストレスと向き合う方が楽であることを自分は何も知らなかった。

 

コンプレックスなんて気にしなければいい、自分らしく、それでいいんだよ。というご都合主義。コーラよりも甘い言葉をどくどく浴びせられていたから、結果自我がどんどん膨らんだ。

怒りが制御しきれないかも、と思う瞬間が増えて、接客のアルバイトを辞めた。変な客を許せなくなりそうだったから。犯罪者という言葉にいちばん縁がない生き物ナンバーワンとして生きてきたのに、環境だけですぐに転身できることがわかった。

 

甘い言葉からようやく目が覚めたのは、30万円ほどお金をそれ関連に使ってから。今は自分にできる仕事を片っ端からやっている。だからこそ、『彼が自分のできると思ったことをやると決めた』ことが嬉しいなと感じた。苦しいって地獄じゃない。

 

自分の弱さ、コンプレックス、誤魔化し、そういうものから逃げ続けるのが一番の天国に見える地獄で、周囲はそれに溢れてて、気持ち悪いくらいそれを拒否したくなる。

 

それでも甘えたいときもあって、毒が抜けていく禁断症状のように辛いけれど、みんなが天職につく世の中になることを願っている。